2019/7/14 SAGOSAIDレコ発について

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2019/7/14(日) at  京都ネガポジ

my ex presents『Keep It Like A Secret~SAGOSAID''Little Heaven''release gig~』

 

act.
SAGOSAID(東京・名古屋)
スーベニア(名古屋)
cimane
my ex

 

開場12時 開演12時半(終演15時)
前売1800円 当日2300円

(前売・当日共に +ドリンク代600円)

※会場内禁煙  ※高校生以下無料

 

【チケット予約】

下記のアドレスに公演日、お名前、人数を記入してメールしてください。

mymyexex@hotmail.co.jp


my exのTwitterアカウント、ネガポジ・他の出演バンドへのメール等でも御予約承っております。


今回の企画について書いておきたいことがあったので、色々と書いた。少し長いけど、暇つぶしにでもなれば良いし、読んでみてほしい。


会場内禁煙について。禁煙と書くと、自由を奪われているような感じがするけど、ライブハウスという、普段はタバコを吸う自由がある空間で、服にタバコの匂いがつくのを気にせず楽しめたり、タバコの火もとに目線が近い人(子供とか)が危ない思いをせずにすごせる日を作りたいと思った。タバコは嫌いじゃないし、タバコを吸う友達からもらいタバコをして吸ったりもする。美味しいなと感じるし、吸いながらお酒を飲んだり、友達と話をするのは楽しい。だけど、タバコが吸えないことで生まれる自由のある日が、もっとあっても良いなと思う。


高校生以下無料について。10代の頃に見た、印象的なライブが沢山ある。1999年のライジングサン、カウンターアクションで見たブッチャーズ、cowpers、キウイロール、the sunの企画『salon』。全部覚えているし、もっと沢山見たかったなと思う。今回の企画が誰かにとってそんな日になったら嬉しいし、そうならなくても、無料であれば、チケット代分で別のライブを見に行ったり、レコードを買うお金に充てることが出来る。あと、子供がいる人も子供と一緒に来やすくなれば良いなと思う。

 

来てくれる人の数にもよるけど、会場に椅子と机をだして、着席制にする予定。みんなが座っていたら、後ろの席でもステージが見えるし、ネガポジはご飯もお酒も美味しいので、昼ごはんを兼ねてライブを楽しんでもらえるようにしたい。

 

出来る限り、遊ぶための敷居を下げたい。やろうとしていることは、別にたいしたことじゃないかもしれないけど、フェスとか特別な日じゃなくて、普通の日を、色々な状況の人がライブを楽しめるようにしたいし、そういう場で自分自身が楽しみたい。

 

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SAGOSAIDについて。SAGOSAIDの佐合さん、カイチ君と知りあったのは、2人が京都でshe saidとして活動していた時。yepやDO NOTで活動している石田輝という男が、2014年にsoundcloudにアップされたshe saidのdim shapeをツイッターで紹介していて、曲を聴き、震えが止まらなくなったのがきっかけ。当時、来来来チームの京都レコ発を企画していたbed山口さんに、何か気になるバンドいない?と聞かれ、she saidと答えた。そして、一緒にライブをする機会を得たのがはじまり。

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これが2014年の9月。そこから、yepとshe saidの共同企画、my exの2ndアルバム大阪レコ発、she saidの1stミニアルバム京都レコ発など、誘ったり誘ってもらったり共演する機会が何度もあった。そんな過去からの交流もあり、SAGOSAIDで音源だしたら京都でレコ発をしようと以前から声をかけていて、今回の企画に繋がった。

 

佐合さんの作る曲は、forth wanderersやsnail mailと同等のセンスで、かつ彼女達より2〜3年早かったと思う。佐合さんがフェイバリットに挙げるペイヴメントやGBV、デスキャブへの愛が真っ直ぐにでていて、何よりオマージュと言わせない独創的なメロディーの素晴らしさがある。今回リリースされた2曲入りのカセット『Little Heaven』は、カセットというフォーマットがよく似合う音源。

 

 

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スーベニアについて。まずは、この曲を聴いてほしい。

 

 

「taper,taper」という曲。ボーカル和田君の声、メロディー、歌詞、曲の展開、何もかもが自分の琴線に触れまくっていて、ここ数年で一番聴いている曲かもしれない。「taper,taper」が収録されているスーベニアの1stアルバム「think twice」の発売が2017年。そのレコ発にmy exで呼んでもらい、スーベニアを知った。

 

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個人的には、この時のスーベニアのライブはピンとこなかったのだけど、見に来てくれていたTHE ACT WE ACT五味君が凄く良いバンドだねと言っていて、音源を買っていたのが印象的だった。その後、ジアクトの企画にスーベニアが出演したりして、名古屋でバンドの認知度が上がっていったイメージがある。共演した1年後の夏、なんとなくbandcampで「think twice」を聴いた。今までなぜ気がつけなかったのだろうというくらいに良い曲ばかりで、大好きになった。歌のキーが低くて、声を張らずに歌っているのが凄く良い。自分もそうだけど、歌えないくらいの高いキーで、声を張って歌うバンドが多い気がする。ギターロックのバンドが、歌えるキーで良い歌を作るのは難しいことだと思う。和田君の醒めた歌声と散文的だけど切なさを感じる歌詞。春と夏の匂いがする音楽。

 

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cimaneについて。ボーカルの久保君を知ったのは、2016年にknit市川君の立命館大学での企画で、by the end of summerと共演した時。久保君は当時大学2回生で、出演者の中でも一番若かったはず。by the end of summerは初代ボーカルがtweezの中村君で、メンバーチェンジで久保君が加入し、活動が活発になっていく直前のタイミングだったと思う。久保君の声は、word finderとI EXCUSEが混ざったような、かん高くて青いしゃがれ声で、とても魅力的に感じた。久保君がby the end of summerとは別に、大学内のサークルで2017年頃に新しく始めたのがcimane。結成後すぐに録音されたデモ音源は、デモで終わらすのが惜しいくらいの素晴らしい内容。

 

 

cimaneのライブで印象に残っているのは、2017年の立命館大学学園祭でのライブ。

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彼らが所属するロックコミューンのステージ、久保君は3回生でサークル卒業ライブ的な意味合いもあったのだと思う。その時のライブが、魔法にかかったみたいに心を鷲掴みにされるものだった。泣いているサークル部員もいた。内輪だけで感情が高ぶっている光景を見ると冷めてしまうけれど、cimaneの演奏が良すぎて、部外者の自分も引き込まれた。

 

 

今年の春にリリースされたcimaneの初正式音源「looking at arch(of my foot)」。LMスタジオでの録音で、音質も良くて曲も最高。音が塊になって、鐘の音がゴーンと反響しているような、ブッチャーズやbedを聴いた時に近い感覚。めちゃくちゃかっこいい。

 

出演してもらうバンドとの関係性を中心に書いてみたのは、繋がりアピールみたいなものじゃなくて、バンド間の関係性が見えた方が面白いかなと思ったから。記録に残らないようなものを、出来るだけ記録して残しておきたい。

 

とりとめもなく書いたので、締めの言葉が思いつかない。思いついたら追記する。しないかもしれないけど。ただ読んでくれた、あなたが来てくれたら嬉しい。それだけ。