映画

最近、映画館によく行っている。5月にみなみ会館でロードオブカオス、7月にTOHOシネマズ二条でアメリカンユートピア、8月にアップリンクフィッシュマンズとサマーフィルムにのって、出町座でウェンディ&ルーシー、Tジョイ京都でフリーガイ、9月に出町座でオールドジョイとリバーオブグラス、先週にアップリンクfOULを見た。

 

8月には4本も見ている。今まで映画館に行くのは年に数回だったから、驚異的な数だ。

 

学生時代はお金が無くて、映画を見るのはほとんどビデオとDVDだった。高校生の頃は近所のビデオレンタル店が毎週火曜の午前中だけ新作旧作問わず1本100円だったから、学校をサボって借りに行っていた。

 

ポールトーマスアンダーソン、レオスカラックスの作品の並び、アダルトコーナーの仕切りの暖簾、くすんだVHSのパッケージ。とても暗い気持ちとセットでよく覚えている。

 

高校時代に見た映画で記憶に残っているのは、レオスカラックスの汚れた血。あとは、グレイスオブマイハート。

 

 

 Jマスシスが音楽プロデューサー役で出演していて、曲も提供している。とにかく動いている Jが見たくて、それだけだった。2000年初頭はインターネットに動画なんて無かったから、ダイナソー Jrのライブブートビデオをわざわざ買ってまでして見ていた。

 

 

映画に提供された3曲はシングルになっていて、ダイナソーjrの解散前ラスト作でもある。このシングルは何百回と聴いた。今でも聴いている。

 

大学時代はAVばかり見ていたから、特に映画の思い出は無い。まだインディーズ系はネット配信が整っていなくて、SOD、ドグマ、アロマ企画、デジタルアーク、ハマジム、グローリークエスト辺りは100円レンタルのDVDで沢山見た。ひさ君と意気投合したのは鴨川のデルタで伊藤君と3人で酒を飲んでいて、AVとエロ漫画の話で盛り上がった時だったと記憶している。もう10年以上前だ。

 

最近になって映画館によく行くのは、コロナがあって生活が少し変わったからだと思う。酒をほとんど飲まなくなったし、ライブは2年近く見に行っていないし、やってもいない。暗い場所でひとりぽつんとしていると落ち着く。あとは、アメリカンユートピアがめちゃくちゃ良くて気持ちが盛り上がったから。リベラルであること、ポップであること。両方のダサさを引き受けていて、だからかっこよかった。歳をとっても良くなっていけるんだなって思えた。

 

 

最後に演奏されたRoad to Nowhereと自転車のシーン、最高だった。